がるぼる、大いに笑う

なんだか口車にうまいこと乗せられて新しい日記に！みたいになってしまったのだけれども、今考えてみれば後悔というかちょっともったいないなあといった感情があることは確かで、はあ僕は何でこんな愚かな行為をしてしまったのだろう錯乱状態だ、と思う。
だけれども錯乱状態になった理由なんてたったひとつしかなくて、それは『デス・プルーフ in グラインドハウス』なんていう最っ高の映画を見てしまったからで、その意味では僕の行為は非常に正当性を持って語られるのだろう。
このような馬鹿げた映画を見せられたせいで、旅から帰ってきたばかりの僕はたくさんの見なきゃなあ映画があったのだが、それは例えば先日のニュースのせいで世間的にもビッチだという認識が高まった宮崎あおいちゃんが出ている『サッド・ヴァケイション』や、クリスティーナ・ビッチの裸が見れると噂の『ブラック・スネーク・モーン』、そして大人のビッチが暗躍するとしょーくんに言わせしめた『インランド・エンパイア』だとかそういった類の映画なのだが、このようなジャンル映画の代表作であるだろう『デス・プルーフ』を見てしまったせいで２週間くらい映画は『デス・プルーフ』（と『プラネット・テラー』）だけで十分だと思ってしまい困ったものである。また山形に行っている友だちが、知らないおじさんとおばさんたちと雑魚寝でも良ければ部屋ただで泊めてあげるよと優しい言葉を頂いていたので、厚く感謝しながら鈍行か夜行バスで向かおうと思っていたのだけれども、結局のところ『デス・プルーフ』を見終わった直後に、「ごめんやっぱ無理」とメールを送ってしまったから残念だ。彼女はジャンル映画に興味はない人だから、僕の興奮が理解されなかったようで、返信が来ない。こうして僕はまた大事な友だちをなくす。彼女とお酒を酌み交わす一週間はたいそう楽しかっただろうになあ。しかも『ヌーヴェル以前』という最高のタイトルとgaruboruという超おきにのidを失った僕のアイデンティティーの喪失の大きさは、レコードコレクターが大地震にあって全てのレコードがダメになってしまったときの喪失感に匹敵しているので、僕をそそのかした彼を一生恨むのだろう。
だが、これほどまで僕の人生に大きな影響を与えた映画というものはそうないもので、ぱっと思い出せる限り、少なくともスクリーンで見た映画の中では『ストップ・メイキング・センス』と『デス・プルーフ』くらいしか無いように思われるので、ははは、はははとがるぼるは大いに笑う。嫌なことも全部笑い飛ばしてやるのだ。とにかく最近の口癖は「こんな映画館カート・ラッセルの車で潰れてしまえばいいのに」なので非常に人格が疑われる。
そして今日はいつもよりひどくて５時半頃に就寝して５時半頃に起床したので、１２時間睡眠で最悪だなあと思うのだけれども、これも全て２時半頃に、つまり僕がヌーヴェル以前に最期のエントリーを終えて５分ぐらいたったところでかかってきた電話のせいで、つまりつまりそれは僕がこのエントリーを消してしまえば今ならばまだ誰も見てないかしらとウジウジやっているときで、この電話のせいで僕はエントリーを消すタイミングを逸したし、次の日一日が潰れる結果となったのだ。結局３時間くらい話していたのだが、もっぱら恋の話で、僕は空気のように恋をしたいのだが、あなたの言う恋とは攻略でしょ、とあわわ、と慌てたわけでほんとうにいいことがないなあ。今から就活イベントが終わった友人から飲みに誘われたのでいってこようかなあ、と思うけどお金もないなあ。時間だけはいっぱいあるって残酷だ。
とりあえずこんなときは朝霧に行こう！（嘘）