Happy Birthday Beautiful

ここ数日山の方に小旅行していて昨日友だちの誕生日会が催されるということなので都会というかトーキョーシティーに戻ってきた。山はインターネット環境もないし、携帯電話もたまに圏外になるといった具合なのでやはりなにからなにまで違って、環境が人を育てるのだから子供の育ち方まで違うものだなあ、と思わされる出来事があったし、それに関しては長くなるから言わないのだけれども、とにかく友だちの誕生日会だなあということなので車の中でThe Innocence MissionのHappy Birthdayを聞いた。涙が出た。
ああダメまだ泣くのは早いよと運転してる友だちが言ったのだか言ってないのか覚えてないのだけれども多分言ってないのだけど、でも僕はそうねそうね今日は僕たちが泣かせてやる側なのだから彼女をと元気出してみたりした。それで高円寺の友だちがやってるバーで集まってわいわいやって、おっきなテレビではもっくんがタマムラに貸してたトーキング・ヘッズストップ・メイキング・センスが流され、ここに集まってるみんなは「世界一かっこいいバンドは間違いなくトーキング・ヘッズだよね」なんて平気な顔して言ってのけるボーイズ&ガールズが集まっているので、誕生日の彼女をもてなすことをそっちのけで、みんなでファファファファーファファファファファーファベタ!とかやって手ふり腰ふり踊ったらまるでバーにマジックが起こってもうそこからはわりと愛と笑いの夜みたいになってしまって、ケイちゃんとミカちゃんが主導してケーキ出してきて、そしたらもっくんが声はりあげて司会してプレゼントとか渡し始める感じになって、誕生日の彼女のいちいちの反応というかほんとに嬉しそうでよかったよかったと思っていたら、スミノ君が最後に渡したプレゼントで、最初開けたときはなんだなんだこれはザワザワみたいな空気になっていたのだけれど、誰かが気付いてあ、これはと言ってそしたらみんな徐々に気付いてわわ、これはという感じになって、誕生日の彼女は感動屋さんだからもちろん泣くのだけれども、僕なんてのも感動しいなもんだからめちゃくちゃ泣いてしまって、友だちなんかは僕にあなたが誕生日でもないのになんで泣くのよとか言うのだけれども、僕は泣くことに必死だったのでその発言は結局のところ無視する形になった。なぜなら僕はとにかくこんな嬉しい誕生日は初めてなのだ。自分の誕生日でもなんでもないのに。
とにかく今僕はパソコンの前であの夜のことを思い出しながらタイプなんてしているのだけれども、興奮いまださめやらぬといった心境で、この文章を推敲というか読み返してみれば、自分でもなにを書いているのかよくわからないといった感じなので、今回の日記は「伝えること」への力点が全く欠如しているのでとにかくこの興奮さえ共有できれば大往生なのだが、それはAmericaのAlways Loveを聞きながらこの日記を書いているせいかもしれない。
時は残酷というか、ああそろそろ終電だねえという雰囲気になって、そうねパーティーは終わるから美しいのよねと誰かは言い高円寺のバーを出るのだけれども、やっぱり感情教育というかミヤヂの言葉に寄れば全体思想というあれなんだけど、感情がとにかく共有されていてみんな今日ばかしは帰りたくなかったし結局のところ駅でみんなでハッピーバースデーと歌って、そしたら周りの人とか全然関係ないはずの通りすがりの人たちもおめでとうおめでとうとみんな言ってくれて高円寺駅がいっとき楽園みたいになってしまって、僕もケイちゃんとかミカちゃんとかユカちゃんとかとハグしてほんとに大好きだなあこの人たちは。それでケイちゃんとちょっと真面目な話をして、彼女はどう考えても超素敵で、昨日来ていたボーイズは全員が彼女に惚れているといった具合なので、全員が彼女が彼氏と別れるのを待っている状態でそうしたら群雄割拠の戦国時代は幕開ける。彼女のいちばんの魅力はほんとに相手のことを真剣に見つめて自分の思っていることを曲げずに本気で語れちゃうこところなのだけれど、だから僕は彼女のことが好きなので告白した。というのは冗談で、ひとつ聞きたかったことを聞く。僕は君の魅力はほんとにそこだと思ってるのだけれども、いまの彼にもちゃんとそうゆう風に接せるのか、ということを。そうしたら彼女はうん、と頷くので僕はひどく安心をするのだ。もし彼女のいい部分が出せてないのならば、そいつと別れて僕とかと付き合った方がいいよと言おうと思ってたけど、うん、と聞けたから僕は安心してもう君には何も言わないよと彼女に伝える。そしたらケイちゃんもたいそう喜んだようで、大地くんはほんとに絶対モテるよねとか言ってくれるのだ。モテないけどね!
だから結局みんな帰りたくないから飲んでカラオケいってわいわいやって久々に家に帰る。ぐっすり寝て起きたらデートだったので待ち合わせ場所にむかってフランフランで修理に出していたイヤホンを受け取ってそれでいまタイプをしながらipodでAmericaのAlways Loveを聞いていたのだけどいまはバンドが耳元から流れていて、実に3週間ぶりにipodライフが復活した。ところでイヤホンを受け取った後はワイヤードカフェに向かうのだけど、そこでディナーしてほろ酔いでスタバでお話しする。僕は好きだなあと思ったら口に出てしまうタイプで彼女には好きだと言い続けているのだけれども、そしたら突然彼女がねえ好きってどういう意味なの?みたいな空気になって、いやだから好きなのだよと答えると、じゃあもうふたりで会わない方がいいのかな、とかなって、え、え、ちょっと待って告白してもないのにフラないでよと焦って、その点に関してはきつくダメ出しをする。とにかく僕はあなたに関しては長期戦を辞さない覚悟でいるし、まあ好きになったらいつで付き合おうよと説得して笑う。彼女も笑う。その頃には大地くんは他の女の子と一緒にいるのだろうな、と。このセリフ最近女性と話すたびに言われるのだけれど。ああ二日連続告白したみたいになってしまった。僕の恋はいつになれば成就するのだろうかね!