モテ期

がきている気がするけど気のせいか。かといって具体的に告られたとかそんなのは全然ないのだけど、ふとそんな気がした。だが僕に与えられた使命はパトちゃんを待つことだけなのだからモテ期とか関係ない。固有名詞を積極的に今日は使っていこうと決めた。いま決めた。
ところで僕はケイちゃんの呪縛にかかっているので、最近は女の子と出会うたびにケイちゃんを想起させるなにがしか、という感じでこれはよくないのだけどまあケイちゃんはどう考えたって世界一かわいいのだか僕が鳥取から家に帰ればケイちゃんが「だいちくんおかえりー」と出迎えてくれる何この幸福感!なぜならその夜はホームパーティーだったのでケイちゃんがまず来ててムラタくんが来てハンゾウさんもやってきた。ムラタくんとハンゾウさんは初めて会ったのだけどどちらも超おもしろい人たちで、特にムラタくんはどれだけ頭が切れるのかというくらい芸術的にボケ続けるので僕はつかれてしまったくらいだ。しかしムラタくんは僕のもうひとりのミューズであるケイちゃん(酒井景都のほう)と仲が良かったらしく、というか3コ下とかなのに酒井景都をケイトと呼び捨てにしちゃうような関係だったというから僕は妬いた。超うらやましい。だから僕はケイちゃんに、やーあなたも景都さんもとにかくケイちゃんってのはやっぱり世界一かわいいのだろうね、と言ってみた。彼女は僕に突然炎のごとく愛してると言うものだから笑いが止まらない。シュポシュッポシュポーとやる。家賃を滞納しているので原付酒気帯び運転でワインやリッツやパリジャンを買い出しにいった。帰ってくれば同居人が合唱みたいよねとyoutubeで合唱を検索しだしてみんなで巡る巡る風ーとか大地サンショウとかを合唱すればケイちゃんは中学のときパートリーダーだったのでみんなにアルトがんばれーと声援を送るので僕は頑張った。ただそのあと同居人がこの映像に関連する映像みたいなやつのとこからふと開いた映像は見てはいけないものだったので一気に場の雰囲気が暗くなった。ムラタがおもしろいことを言うけども一瞬で場の空気は暗くなった。私たち6人はこのとき歴史の目撃者となったのだ。
みんなで人はなぜ生きるのか、とか僕らには覚悟が足りないよね、とかそんなはなしになってしまっているところでタマムラとモックンがやってきたのでやあと思いまたワイワイ楽しく話した。友だちが童貞を捨てた話は5分で本来終わるところムラタとハンゾウさんがボケまくるせいで1時間に及ぶ長期戦となるし、ふと気付くと朝7時くらいまで話しててそこから慰謝料と性病の経験談となり僕には想像の出来ない世界だったので非常に社会勉強になる。結局眠りについたのは8時半で12時半には起きたので眠い。泥のように眠りたい、とはこうしてブログを紡いでいる2日後の僕もまったく同じである。起きたらタマムラとモックンとウイイレやって彼らは帰ってというかみんな帰って同居人はバイトと学校に行ったので僕は後かたづけしているとバイトから帰ってきたのでまたもやおいしいごはんを食べてほっぺが落ちた。同居人と結婚できる人はほんと幸せだと思う。
今日はクラブ行く日なのでそこから原付2ケツでブーンとスタバ行ってアイポンさんいないので悲しんでしょーくんと会いたいよねということで呼ぶために電話したものの彼はどうやら財布と相談だとか言ってて相談結果はダメでそれはなぜならユウゾウさんからしょーくんに「映画の話したい」と連絡が来たらしく、私たちが映画の話をしたい人たちのところにお邪魔なんてできないよねと落ち込んで諦めて下北行った。フリークアフェアはじめて行ったのだけど入るとわりと楽しくて何かかってたか全然知らない曲ばかりなんだけどいま何流してますよーと教えてくれるためにジャケがスクリーンに映し出されてて随分親切というかこれはある種の啓蒙だよねと友だちは言ってたようなちょっと違うような。「いまからワイン飲み放題ですよー」とDJの方が言うもので僕は調子乗って15分で3杯くらい飲んだら泥酔してしまいふらふらするので友だちと王将でまじめな話をした。してしまった。クラブに来たのにフロアにいる時間(40分)より王将にいる時間の方が2倍くらい長くて落ち込んだから、ちょっと戻してすっきりしてまたクラブ入ったけど友だちどっか行ってしまったので探しに外でたら階段のとこで寝てて、僕はコンビニにお酒買いにいくことにして友だちのとこ戻ってきたら、ピペッツの音が漏れててわピペッツ!と興奮して喜んでしまってそこにいたフジノさんとイケメンと仲良くなった。フジノさんはケイちゃんに似ててかわいすぎる。そしたらナオコさんと吐いてる人も来て吐いてる人は階段で倒れ込み僕はフジノさんと友だちはナオコさんと話す形をとったのだけど、あスリッツ好きなんですか僕はスリップのが好きですかねとか音楽の話他ぼくはおもしろい人間なのでおもしろい話をした。ところで最近会った人の話によると僕は自分が思っているほど面白い話ができるような人間ではないらしい。んなわけねえだろ!と心の中では思っていたがここは逆らわないでおこう円滑な人間関係のために。
それでクラブ終わってバイバーイして外出たら友だちがあれ?と言うのでえどーしたのとそっちを振り返るとCITY COUNTRY CITYの前にタマムラが座っててあらあらこんな時間にこんな場所でなんて偶然と驚いた。CCCのお客さんの集合写真に僕らも紛れ込む。タマムラの携帯を探したらワクワクしてケーヤんちに寝に行ったつもりが意外と、というか完全に想定内だけどいろいろ話してしまいあまり眠れず、彼は『カメラを持った男』に行くのを諦めたが僕は意志が強いので、尊敬している樋口さんが選んだ映画を見に渋谷に出る。ところで僕が尊敬している人物は樋口さんとそかべさんと三宅唱くんなんだけどそれはまあおいといてスタバ行ってセゾンについたらスミノくんが煙草吸っててお前おせーよ鬼太鼓座超すげーと興奮している。『ウィルコフィルム』見た。文字通りWilcoのドキュメンタリーなんだけど、わりと前半は安易な、というか不用意なというか何も考えてないでしょうそのショットはーとげんなりしてこれは嫌なはじまりだなーと鬱々見ていたのだけど、そうすればジェイが出てきてジェフがもうひとりの主人公みたいな感じで名前がごちゃごちゃしてわけわからなくなりそのうちジェイとジェフが喧嘩してジェイが脱退してえ?誰?誰が脱退したの?と僕は焦る。しかしさすがは樋口さんが選んだ映画なのでジェイとジェフの区別がついた頃には、どうやらもう良すぎて良すぎてしまって、ジェフが「僕はジェイが脱退してくれて嬉しいね」と吐くところで僕はあなたどうしてかつての友だちにそんなこと言えるのとすっかり思い、でもジェイはむかつくやつなので、と思ってたらそのあとジェイのソロライブの映像が流れそれは案の定超いいのでジェイー!と感極まる。それにしても後半のジェフと子どものやり取りはなんだあれ!といったくらいよくて、「何のリズムだい?」「パパの曲だよ」「パパの?ああ○○?」ノーと、言うノン!の部分がただひたすらはんぱなくて僕は号泣した。『パリ、テキサス』とか超好きだった映画なのだけどパパと子どもが車乗っててT字路で「左だよ」というあの子どもくらい良くて号泣すれば、上映終わったあとスミノくんに大地くんこことここで泣いてたでしょう人少ないからわかるんだよねと当てられ恥ずかしい思いをする。
つぎは『MOOG』だけどその前に樋口さんと湯浅さんのトークあって、僕は樋口さんのトークははらはらして見ていられないというか心配すぎるのでまともに見れる気はしないのだけど、John Faheyの話とかおもしろく聞いた。『MOOG』もおもしろく見た。それにしても東京のシーンはさすがにダサいと思うのだが。そこでマイマイと会って彼女は最近結婚したのでおめでとーと言って話してたらしょーくんとも会ってデートと疑われたアホすぎる。それにても人妻かーというか友だち人妻になるのかーと言うのはわりとへえと言うかちょっと感慨深くてそれにしても彼女は前よりもずいぶんとかわいくなっていたので早く結婚したいにゃあー。それでさいごは『ビーヒアトゥラブミー』なのだけどこれはタウンズ・ヴァン・サントというガス・ヴァン・サントのお父さんのドキュメンタリなんだけどタイトルだけでもどう考えてもおもしろいでしょとなるし樋口さんも冒頭から、と言っててああこれハードル上がるなあと思うけどもまさに冒頭音が流れ始めカメラが移動し始めた瞬間からああこれはスクリーンで見る映画だ、と樋口さんの思うままに僕の感情はやられてしまうわけだし、そのあともわりとずっと感動して見るのだけど、あのタウンズの最初の奥さんが再婚相手との新婚旅行から帰ってきた日、深夜二時、タウンズからかかってきた電話、の話をしているシーンなんてもはやえーなにこれえーとしか思えなくなるわけだしサドバケのおりたいとこにおればええんよというセリフを聞いたときと同じ感動を覚える。ここは樋口さんがまたレイトでやると言ってるので是非みんなに見に行って欲しいし、見に行って欲しいとしか思わない。
そのあとスミノくんとユウゾウさんとユニオン行ってタウンズやガイ・クラークを買ったのは言うまでもない。しょーくんとユウゾウさんとおしゃれカフェでおしゃれな店員さんに惚れる。そんな日々だ。人と会いすぎた2日間だっちゃ。ねみー。

あったぜ。最強。

インポテンツ・プロジェクション

一月二日(水)-原宿にセールを見に行く。WAREHOUSEの福袋を買ったら中にチノパンが入っててあとはどうしようもなかったのだけど、僕はチノとかふだんはかなくて基本ジーンズだからでもそろそろチノとかに挑戦してみたいし、すごくいい機会だからウェアハウスに感謝した。キャットストリートでカレー食べてアップステアーズでジージャン買った。外人の店長は多分ゲイで僕のことが好きみたいでなんかいろいろと気にかけてくれすぎて嬉し困った。「あなた煙草吸わないよね?」とか聞かれてせっかくよくしてくれるのにイメージ壊すのもやだったけどはあとか答えてたらライターくれたので喜んだ。あとビームス+でチェスウィックの超かわいいトレーナー買ったので僕の今年のセールはあとジーンズを買えば満喫に値する。銀座行ってスタバで今更インデヴィジュアル・プロジェクション読み直して、『夜顔』と『我が幼少時代のポレロ』見て『夜顔』は100回目の鑑賞。んなわけねえだろ!だけど夜顔はちょーすばらしい最高な映画なのであと98回くらいは見て100回見たい。
一月三日(木)-夜顔』のことしか考えられない。から友だちのうち行って『ゴダールの決別』を見る。映画鑑賞を日課にしようと決める。手帳に「最初の被造物が時間の流れをはじめて意識したとき笑うことを覚えた」と「独りでは生きていける。耐えられないのは他人が不条理な運命にさらされているのを見ることだ」と書かれているからメモをしたのだろう。そんな記憶がある。
一月四日(金)-ないしょ
一月五日(土)-ブックオフでCD1枚500円引きというわけわからんセールをしていたので13枚くらい買う。あと漫画を2冊買ったら残金が400円になったので、文庫本を10冊くらい買いたかったのだが諦めた。けど諦めきれず2300円にカードを使った。多分ブックオフの店員に同情された。だが同情をするのは僕の方だ。同居人が作るごはんはアホみたいにおいしいので、家に帰りたくなってしまうのでシネセゾン行こうと思ったけど家に帰っておいしいごはんを食べた。おいしいごはんが作れる人と結婚したら浮気しない、とか本当にそうだと思う。家に帰りたくなっちゃうもの。恒例にしたい映画鑑賞はクローネンバーグの『ビデオドローム』見たらあまり期待してなかったけどおもしろくて僕の頭はおかしくなりそうだ。阿部和重とクローネンバーグのせいだ。意識の分裂だ。そのあと『ソウ2』見た。こちらは期待してたのだけど全然面白くなかった。からずっと『夜顔』のことばかり考えていた。1点をつける。ははは、何これ超こわくねーシャワー浴びに行けるぜと見栄をはった。その夜はシャワーを浴びなかったこわいもの。このペースで行けば年365本映画見れるねと喜んだ。
一月六日(日)-高校の友だちと会ってビリヤードしてミスドで閉店まで話し続ける。彼にはいつも驚かされてばかりだ。今日もとびっきり驚かされた。彼は店長になっていた。実家に帰って鶏肉のトマトソース煮を作ったらおいしい。映画見る。長電話すると僕はこの電話相手のことをわりと凄い人だと驚く。
一月七日(月)-起きたら悲惨な時間だったのでほんとは店長の店のぞきにいこうと思ってたけど諦めとりあえずシリアからパリ行きの航空券を買った。パリのことを夢想しながら新宿に出て友だち7人で飲んだ。ここにきてみんなの恋が様々な結論を迎えていてうらやましかった。それにしても僕には『夜顔』と古川日出夫の『アラビアの夜の種族』とオノ・ナツメのマンガとたくさんの音楽だけあれば生きていけると思ったけどそんなはずはないと思い直した。友だちとおいしいごはんが必要だ。
明日から鳥取にいってきます。


感想-概ね問題なし。オノ・ナツメのマンガはマンガを変えるだろう。私も1日に1回はLA QUINTA CAMERAを読む。ただしすぐ映画に逃げるのは良くない。G

2007年の映画・音楽ベスト

『デジャヴ』(トニー・スコット)−その活劇に
サッドヴァケイション』(青山真治)−青山真治が言わせた台詞に
デス・プルーフ』(クエンティン・タランティーノ)−僕を狂わせた映画に
夜顔』(マノエル・デ・オリヴェイラ)−その記憶と思い出に
『石の微笑』(クロード・シャブロル)−ローラ・スメットに
今宵、フィッツジェラルド劇場で』(ロバート・アルトマン)−歌い続ける2人に
『恋人たちの失われた革命』(フィリップ・ガレル)−映画という人生に
『街のあかり』(アキ・カウリスマキ)−流された涙に
『結婚演出家』(マルコ・ベロッキオ)−その緊張感に
『ラブソングができるまで』(マーク・ローレンス)−そのワクワク感に

ただし単に僕自身の怠惰さ故、『長江哀歌』などジャ・ジャンクー作品など多くの作品を、仕方ない理由により『コロッサル・ユース』などを見逃していることを添えておく。多くの人が書いているにもかかわらず同じようなベスト10をここで作ったのは、ひととおり見回した結果どこのベスト10にも『ラブソングができるまで』が入っていなかったということのみによる。


音楽についてであるが、2007年はこれまでよりも特に多くの音源を買った年となった。そのためどれが2007年に出たかいちいち探すのも大変なので、年代を無視して特に僕が愛聴していた曲について記す。



まずは一昨年(あるいはそれ以前)から2007年も相変わらず聴き続けた曲をいくつか
Cat Power-Good Woman/Fishmans-あの娘が眠ってる/さかな-19/Gangway-Going Away/Talking Heads-Wild Wild Life
映画の影響の大きさ故、iPod再生回数のトップとなったのは
The Kinks-This Time Tomorrow
同じく映画から
The Beach Boys-Don't Worry Baby/Hugh Grant(Pop!)-Pop!Goes My Heart/Hugh Grant & Haley Bennett-Way Back Into Love/Johnny Thunders-Sad Vacation
往年の彼らに敬意を表して
Bob Dylan-I Want You/The Band-The Weight/The Beatles-Being For The Benefit Of Mr.Kite!
友だちのiTunesをコピーしてもらった際に何度も聴いた曲ならば
Rilo Kiley-The Money Maker/America-Always Love/Judee Sill-That's The Spirit/The Innocence Mission-Happy Birthday
そこから火がついたパンクリバイバル
The Clash-Lost in the Supermarket/Ramones-Rock and Roll Radio
それ以前ならば
Au Revoir Simone-Sad Song/Q And Not You-So Many Animal Calls/The Slits-I Heard It Through The Grapevine
2007はガールズポップが熱かった、となればもちろん
The Pipettes-Pull Shapes/Lucky Soul-Add Your Light To Mine, Baby
日本が誇るガールズパーティーソングとして
HALCALI-It's Party Time
パーティーと言えば誕生日会を思い出す
スチャダラパー-サマージャム'95
他にもパーティーソングにはまった1年だった
!!!-All My Heroes Are Weirdos
2007年の新譜で最も聞いたのはこのどちらかだろうか
GAGLE-千年愛/Feist-1,2,3,4
2007年買えて最も嬉しかったアルバムから
The Slip-Munf
勿論彼のことを忘れたわけではない
曽我部恵一-土曜の夜に/サニーデイ・サービス-WILD WILD PARTY
最後に同居人の影響から12月異常に聴いた曲を
BOAT-KILL/KILL(I WANNA QUILL YOU,WHAT YOU WANT)/YUKI-JOY(takagi masakatsu "rama" remix)/Why-Gemini(Birthday Song)


といった曲を聴いてきたがるぼる君の2007年です。
それでは今年もよろしくお願いします。

It’s Party Time

騒げイッツパーティータイム☆と煽られてしまう単細胞な人間だけど、そういうのはむしろ嫌いじゃなくてパーティータイムでも斜に構えてつまらなそうにされる方がえーこの人どうしたのとかおろおろしてきてしまうのだ。とにかく!僕は声を大にして言いたい。ハルカリの新曲(といっても2007年の前半のだけど)『It's Party Time』は悲しみ喜びやその他もろもろ人生にとって大事なものすべてがつまった素晴らしい名曲である。次のDJやるときには絶対かけようと思ってるのでハルカリのアルバム買いに行かなきゃなんだけど、とにかくこの曲を前に否定的な言葉を吐くような人は友だちにあんまなれないなあと思うし、だけど僕はこう人間関係とか大事にしていきたい方のタイプなので、ここにyoutubeを貼り付けて「ほらほら君に僕の友だちになれる資格はあるのかーい?」とかそういうことやる気はないけど、よかったら見てみてくださいな。それで友だちになれそうな人はメールください。
っていうかんじでヌーヴェル以前だった頃は書いてたと思うのだけど、ここでは映画のこととか音楽の難しい感想とかあまり書かないようにしているし僕が書きたいのは生活とか恋愛とかそういった話だ。私はローラ私はローラ。
それにしてもよく飽きもせず僕はクラブに通うのだけど、おとといはそかべが出るというので喜んだ。テンションが上がれば運動したくなる体育会系気質の人間なので、友だちの大学行って一緒に体育もぐってテニスした。運動は少なく見積もって1年ぶりなのですぐばてた。駅前のスタバ行って、ここはちょっとかわいい、というかかわいくないところがかわいい、という矛盾を内にはらんだ店員さんがいて、この人評して友だちは「血の宿命を乗り越えたよね」という名言を残して死んだ。だからその店員さんに会いに僕はよく来るのだけど、スタバで本読んでわりと外も暗くなってきたのでそこから下北沢にむかう。下北に住んでる友だちに電話していまからちょっと会いましょうよというものの、彼女が、と言うのでまあこの時期だけは許してあげようと大人げぶった。それで下北で本を5冊買った。珈琲の本と谷崎の短編集とめかくしJukeBoxとレイブの本。City Country City行っていまからそかべ行くんですーと言ってこようと思ったけどライブ前だからパスタ食べれないだろうし、友だちおすすめのパンコントマトというパスタ屋で唐辛子のやつ食べたらほっぺが落ちる。絶対通ってしまう。
中目黒に移動してまたスタバで時間つぶして、今日一緒にクラブ行こうと約束してた友だちに電話したら意味不明なこと言ってて僕は本来超がつくほど温厚な人間なんだけど久々にかなりむかついて今日は彼のことを無視しようと決め込んだ。せっかく幸せな気分台無しにされてイライラして煙草を吸ったりコンビニでお酒買ってやけ酒する。それでもクラブはいると『WILD WILD PARTY』が丁度かかっててまた幸せな気分になった。これはサニーでも最近よく聞きすぎている曲で多分そかべさんたちがこの曲作り終わってじゃあ名前何しようかとか相談して田中くんがワイルドパーティーはどう?と提案する。そしたら丸山くんがいいねそれ!と乗っかって、ここでそかべくんは煙草を手に取りしばし考える。丁度そかべくんは2年に1回やってくるトーキングヘッズにはまっているシーズンであ、それじゃあ『WILD WILD LIFE』に目配せしてWILDって二回言ってみようよみたいな経緯を経て曲名が決まったと僕は考えているのだけどもしかしたらちがくて日曜洋画劇場とかでワイルドワイルドウェストが流れてて、あ、となったのかもしれないね!まあここらへんは不確かだけど僕が楽しくなりすげてしまったのは確かで、友だちようやくやってきたから最初ちょっと話してあとは無視を決め込んだ。メリークリスマスなんて言ってたら仲良くなった女の子とずっと話してたら、彼女はわたしビーチズのキーボードと同じ名前なの私もピアノやってるしとか言うのでかわいいなあと思って元友だちと話してるより全然楽しかった。そかべとビーチズのライブはまあよくてピペッツ流れたし最後なんてそかべ+ビーチズでフィッシュマンズの『BABY BLUE』なんてやってくれちゃって泣くしか僕の感情の高ぶりを解いてくれる方法はなかったように思えるしそのあとのミュージックラバーとか昔恋してるときに超聞いた曲だったので記憶が記憶がと叫んだものだ。
クラブ終わって友だちと仲直りして家帰って寝て起きたら夕方だった。一緒にライブ行こうと約束してた友だちのうち行ったら晩ごはん作ってくれたのだけど、あ、米炊くの忘れてたと初歩的なミスをしていて笑ってこんなときはこれよね、と泡盛片手に持ってきて、お肉と野菜とゆずの煮込みとなずの漬けたのと豆腐なども出てきてしっとり飲みと相成る。へえお酒が出た瞬間ごはん食べながらでも煙草が吸えるんだと友だちと大喜びして泡盛お湯割りで酔って寝てる間に友だちはココアスコーンも作ってくれた。雨も降ってくるしお酒が入っちゃったので運転できないし、ということでライブとグラインドハウスナイトは諦めてめかくしJukeBoxごっこをした。お互い相手の好きそうな曲をタイトル教えないで流して、アーティストあてたり曲の思い出について語り合うみたいなやつなんだけど、友だちのうちだったので僕が出題者となり、友だち答える形式となり、僕はAsian Dub Foundation、Beales、Can、Massive AttackのんをMad Professerがリミクスしたやつ、King Tubby、Sun Ra、Velvet Undergroundとかけた。マッシブアタックをニューエージステッパーズといったのとヴェルヴェッツをベルセバ!と言ったところで大笑いしてわ、このゲーム超楽しいみたいになって、よかったよかったと言って終わらそうとしたところでじゃ次は大地の番だよと言い出す。へ、と思って友だちMonks、Slip、Stones、Indigo Jam Unit、!!!、Beatlesとかかけるのだけどほとんどわからず極めつけはディランが全く分からないという失態を犯す。あのしわがれ声あいつしかいないじゃん、やでも最新アルバムは全然聞いてないしとか言い訳すればするほど恥でしかないので、ディランって誰だよ!と開き直った。そのあと友だちにもう音楽好きだなんて言いません二度と、と誓う形になった。こんなゲームなんも楽しくない。

HALCALIばかりを偏愛する

これを見ているときの幸福感、幸福感?というとちょっと違う気がする。おなかいっぱいのときに寝ころんでナンバガ聞きながら煙草を肺いっぱいに吸い込み吐き出してふにゃー。そう、ふにゃー。ふにゃーっていうのはとても気持ちいいから好きでだからハルカリはふにゃー。そかべそかべ言うからあんまり、え、という感じが起きるかもだけどハルカリはかわいいふにゃー。こないだBSだかで奥田民生みたいな番組のときハルカリが歌ってたときのやつなんだけどこれ見てたらあの親戚のおばちゃんが10年ぶりに会った子どもにあらすっかりおとなになっちゃってかわいくなったのねえと思うか思わないかわからないけどたぶんその感覚がグググて上がってくる。だって僕がはじめてハルカリを知ったときなんてたぶん彼女たちは中学生で14才かそこらでキロロと花花と並ぶようなうわブサイクだなこいつらと思ったもんだ。それがいまとなってはこの左側の髪が長いこなんて一部の男の子たちにはちょっとかわいいんじゃないかいやあれはねーよそう俺も好きじゃなくなくないよなんて言われててもおかしくないように思えるし、たぶんクラスにいたら僕だって好きになってしまうとまで考えが及ぶのは僕がB線だからだろうか。B線上のがるぼる。ていうかよく見たらやっぱ全然かわいくないけどと打ってしまうのは僕が保身的だからだろうね。あと右の髪が短いこ、どっちがハルカでどっちがユカリだかいまだわからないし、いまだわからないのならば今後一生わかることもないだろうけど動きがすごくかわいい。あんなふうに腰に手を当てたいね。かわいいふにゃー。ハルカリ好きだよと公言することはちょっと音楽好きの人たちにとっては恥ずかしいことなのだろうがハルカリを否定されたらすごいむかつくし好きなんだからいいじゃんほっとけよ!てキレる。大人だからきれないけどね。でもでも僕の周りは音楽好きがわりかし多いのだけど、彼ら彼女らも何かひとつくらい好きだけど他人から見たら恥ずかしいアーティストみたいなのがあって、同居人のひとりは口癖が「音楽詳しくないから」とか言っちゃうようなおしゃれ音楽好きをきどってるけど、ベリーズ工房好きだし、ほかの同居人もジャズお詳しいようだけどハイスタ爆音で聞いちゃうという一面もある。ほかにこう友だちの顔思い浮かべてみると木村カエラだけは別、みたいに考えていたり、まあ自由でいいよね。ハルカリかわいいふにゃーおつかれSUMMER!

ウキウキしている

キュルキュキュルー。と僕はさっきからこうトイレと布団との行き来を続けていてこれはひどい
ことの発端は何だ、あれだ。一昨日だかの焼き肉パーティーだ。友だちのお父さんが焼き肉屋さんをやっているからと言うのでそれを聞けばもちろんじゃあ忘年会は、となるわけで屏風ヶ浦とかいう辺鄙な駅に行った。そしたらその駅はほんと怖くて、怪談に出てきそうな駅で振り向いたら…みたいな空気を作りだしていたので僕はそうすることもできずただ歩いた。改札で煙草を吸っていたらというかこれはキャスターの1mgで吸えたものじゃないんだけど友だちがぞくぞくと来たので、じゃあ行きましょうか、とさっきの気分も忘れて歩き出す。それで乾杯して、そしたらなんだかすごい量のお肉がゾクゾクと出されて、タン豚トロハツはらみホルモンロースカルビ上カルビ冷麺ビビンバアイスといった順で頂いたのだけど、そのときはほんとおいしくて楽しくていっぱい笑って、そしたら女の子のうちのとびっきりかわいい子がひとりソワソワしはじめて携帯しきりに見ててみんなが彼女のことをどうしたのかしらと心配な目で見つめる。彼女は意を決して言う。あのね、冷麺で盛り上がってるところわるいんだけど。
「私ねようやく自分の気持ちに気付いたんだ。好きな人がいるの。もうずーっと、4年くらい前から仲良くて、だけどずっと友だちだと思ってて、でもね他の人と付き合ってても彼のことを気にしてる私がいて、それにようやく気付いて、4年もかかっちゃったんだけどね。でねいましか彼が会えないって言うから、いまから、勝負、してきます。」
彼女はそう告白する。場が一瞬しんとして、全員が彼女を見つめる。彼女の目は強い。唇をちょっと噛む。「こんな格好でいいのかな。よりによってアメリカの田舎の少年をイメージしてきちゃった」誰も何も言わないその空気に耐えられなくなったのか彼女自ら冗談めかして場を盛り上げようとする。次に僕らが見つめるのは別の男友だちだ。彼は彼女に片思いをしている。彼はすっと立ち上がる。そっとグーにした手を出し、軽く彼女の肩を。「俺諦めるからさ。俺の分まで頑張ってこいよ。俺が惚れた女だぜ、自信持てって。」僕なんかは涙もろいのでそこらへんでちょっとうるっときてしまう。どうだオレンジデイズ。彼女はコートを着て「負けたらみんな、なぐさめてね」と言って背を向ける。僕らは残された彼をはげますのだ。
そういうのは良かったのだ。だが、帰りの電車で急に具合が悪くなる。そして帰り道吐く。客単7000円とおぼしきお肉を多少戻す。とりあえず帰って寝る。起きたら腹が痛い。頭もガンガンする。それでも今日は大事な漫才初舞台。頭痛薬を飲み込みなんとか新橋へ。ネタ合わせを直前3時間程でし、ピンクサロンパス初舞台へ。場はバイト先の忘年会。僕らの名前が呼ばれる。はいどーもーピンクサロンパスですー。ひたすらボケる、ツッコむ。ああ、久々の舞台の感触。超気持ちいい。あの照明とか最高。体が熱いのが興奮か熱のせいかまったくわからない。拍手も、やっぱ舞台好きすぎる。漫才が終わると同時にガクっと足の力が抜ける。あまりにも具合が悪いので途中で帰らせてもらいます、と言うとちょっと待って、と。また舞台へ上がらされて、偉い方から花束を頂く。まさかの花束もらって、また泣かされる。いったいこの職場で何回僕は泣かされればいいのだろうか。帰り道花束持ってひとり歩く銀座はちょっと良すぎた。
横浜駅ついた頃には立つのもやっとでインフルエンザになったと自分の中で思いこみ何よりもあしたの素敵な社員さんとのもつ鍋が、とそこばっかり悔やむ。それでいいのか俺の人生とは思うもののいまこの時期において最高にアクチュアリティをもつものはそういったことで、たとえ年下興味ないとか言われてても関係ないというか期待ゼロだから余計に楽しいのだ。期待あるとほんとにいいのかとかで怖くなるからね、そういうもんだろう。だけどまあインフレぽくて親に迎えにきてもらって帰って熱計ったら39度越えてて、一気に生きる気力が無くなるし、まったくあの体温計っていうものは僕たちを失望しかさせてくれない。それでもなぜか計ってしまう。ひたすらあったかくしてポカリ用意して寝て起きたら元気になった。熱が36度に下がった。インフルエンザではなくて半焼けの豚食べたのが原因らしいです。焼き肉め。そういえばインフルエンザなんて人生で一度もなったことがない。だがいいことの次には悪いことが起こるものであり、素敵な社員さんからのメールは今日の鍋リスケでお願いしますといった用件である。まあさすがに食欲とかないのでモツきつかったのだけど、と自分を言い聞かせお粥を作った。超おいしい。
それでも悪いことのあとにはいいことが起こるものであり、まえ修理出してたiPodは交換となってさっそくビッグカメラ行ったら何の機種と代えても良いというのでソニーとかパソコンつながなくていいから人気らしいと友だち言ってたしギガビートとかワンセグ見れるらしいというので迷ったのだけどソニーはダサくて僕はダサいの嫌いなのでやめてワンセグはテレビ見ないのでやめた。となるとやはりiPodである。160GBのクラシックタイプとかあってやあ凄いなあと思ったけどパソコンそんな若くないし160GBはどう考えても無理で、やはり、ということで憧れていたiPod touchをゲット!帰って早速いろいろいじるのだけどこれは超楽しいというか画期的な発明だと思う。タッチでスーていうのは超楽しい。クール。というのはディックの小説に出てくるビッチがよく言う台詞で大好き。クール。ところでさっき気付いたのだけれどiPod touchはどうやらインターネットが出来てしまう!もうパケ代もかからない。よく使い方わからないでタッチでいろいろネットで見てたら僕の前の日記にスターをつけてしまって記念に残しとくことにしたアイポッドタッチ記念スター。メリークリスマス☆というかYoutubeがつながる、ということは、もはやなんか色々とやばい発明なのでは。
とりあえずLast ChristmasとI Want youと魔法とThis Time tomorrowとLolaとサマージャム'95とOverとPop!Goes My HeartとWar Is Overとタンデムのyoutubeをブックマークした。ぼくの音楽ライフはいま最高の時を迎えている。いつでも、どこでもThis Time Tomorrowとともに。ああ腹が痛い。

パーティーのあと、憂鬱の自覚

パーティーが終わった。僕の目の前のテーブルの上には鍋やコンロや食べ残しの皿や酒や、とにかく僕の気分を憂鬱にさせる雑多なものが生息する。さっき只一度立ち上がったときに流しを見たら洗われていない食器が積まれている。パーティーのあと、友だちは帰ってしまったし、同居人のような方はひとりは寝たし、もうひとりは飲み会に行ってしまった。頭が痛すぎて重い。とにかく寒気もするのでこたつから出たくない。僕はパソコンを開く。
間違いなくパーティーは超がつくほど楽しいので、みんなで豆乳鍋とあと一昨日おかんにレシピ教えてもらったクリスマスチキン作ってピエール・ルジョンドルとかいうシャンパンをあけて、メリークリスマス!とクラッカーなんて鳴らしたりで笑顔はこうして好きな人たちとテーブルを囲むだけで作られるのだ。クラッカー思ったより音大きくてみんながびっくりしてシャンパンも栓抜く時の音がすごくて友だちはキャッとかいいながら耳ふさいだりしてて笑う。鍋は友だち2人に任せっきりで、僕は終始クリスマスチキンを作ってこれは鶏むね肉と氷砂糖とお酒と醤油とゆで卵で簡単に作れておいしいのでいまの季節にぴったりだ。あとテーブルの上には同居人が昨夜のパーティーで作ってくれたシチューとかぼちゃスープと、持ち帰ってきてくれた中華街聘珍楼の焼きそばとかが並んでわりと豪勢な食事となった。聘珍楼の焼きそばとかふつうに食べてたけど実は2500円とかするらしくて食べ終わった後知って恐縮した。北京ダックとかトリュフは2万円らしく僕はそんな高い料理を食べたことがないので想像もつかないのだけどミシュランとか焚書しようと思う。とかいって3年後くらいには「ここ三ツ星でおいしいんだよね」とか言ってそうで怖い。というかそんなはずは多分ないけど、たまに怖い。ところで何が一番嬉しかったって、僕が呼んだ友だち2人と、初対面の同居人が本当に楽しそうに話していたことでわ、これはとか思って嬉しい。
だがこういう嬉しい気持ちは持続しないし、とにかくいまは憂鬱だ。食器どうしよう。僕はずるい。あんなに楽しかったのにいまは楽しくない。ちょっと好きだった子から電話がかかってきたが頭が痛いので楽しくおしゃべりできない。さかなを聞いている。ポコペンの声でちょっと僕の憂鬱は晴れてきた。僕は水曜の夜まで毎日パーティーの予定があって、木曜はなくてまた金曜土曜日曜とパーティーなのですごく楽しみではあるのだが、こうした憂鬱な気分をあと何度味わえばいいのかと思うとうんざりする。昨日も大学の友だちとLONDON NITEにはじめて行ったのだが、終わりとかはほんとうに楽しくなくなってしまった。クラブに入った、だんだんDJの音が聞こえてくる、そういった時間はほんと至福でこのために僕はクラブに通うのだ。チャージ6000円で、ドリンク代含めて入る時に6500円払ったのだが、これは僕のクラブ史上最高値で、だけどこの日はいっぱいバンドが出たのだがそのいちばん最初に出てきたSUPER BABY FACEというラモーンズみたいなガールズバンドが一曲目を奏で出した瞬間に僕は友だちに「6500円払った価値があったわ」と口ずさんでいたくらいだ。昨日は一夜で1万円を消費する覚悟で飲んで、そしたら自分でも思った以上に自然と女の子に話しかけたりできて、人生初ナンパというものを経験する。もてる友だちはこないだ遊んだとき、えクラブってナンパ以外何しにいくの?とおっしゃってて驚いたのだが、僕にもその言葉の真意が少しずつ見えてきた。あとバンドはTHE STRIKES、THE BAWDIES、MARK SHOW、ZOOT 16、CUBISMO GRAFICO FIVEあたりが出てた。友だちに行こうと誘われてyoutubeで見る前は知らないバンドばかりだったのでスペルとか間違ってるかもしれないけど間違ってるといえ直す気もないし直さないだろう。DJはクラッシュとかラモーンズとかピペッツかけてくれたので、あとはKINKSの『THIS TIME TOMORROW』さえかけてくれれば僕は大貫憲章に屈服する形となるだろう。僕が、いや僕らがクラブに求めているものはそれだけだ。あの映画のように、人生のように踊りたいのだ。
飲み会から帰ってきた友だちと話したら僕の憂鬱は果たして消える。まったく僕はずるい人間だ。この憂鬱はきっとバイトが終わってしまったことに起因するのだろう。さて食器を